フィンランドで出会った、とても美しい麦わらのモビール。
古くからフィンランドの農家に伝わる
伝統的なJOULU(ヨウル/クリスマス)の装飾品で
豊作祈願の飾りとして作られていました。
中央ヨーロッパでもよく知られており、作り方は
スウェーデンより伝わったとされています。バルト海に面した
フィンランド最古の町として、また旧首都として知られる
トゥルクを中心としたVarsinais-Suomiという地域で、
特に用いられています。
ヒンメリは、家族の幸せを願うものとしても用いられ
作ったヒンメリは食卓の上の天井に吊し飾られました。
ヒンメリはスウェーデン語で「天」を意味し
願いを、天に届ける想いを形にしていたのでしょう。
また、ヒンメリは結婚式の飾りものとしても使われ
祝福の時を見守ります。
最近では、伝統的なデザインにとらわれない
自由な形への展開も多く見られます。
フィンランドを訪れ
少しの間生活したヘルシンキの街で
私が出会ったヒンメリを、いま自分の手で作っています。
材料となる麦を育て、刈り取り
藁をつくります。
自然と向き合い作業することは
とても心おだやかで、しあわせな時間です。
麦わらは光を受けるとキラキラと輝いて見えます。
フィンランドのある地方では
ヒンメリのことを「 Olkikruunu(麦わらのシャンデリア)」と
呼んでいるところもあるそうです。
自然が作り出すナチュラルな美しさを
たのしみながら、
Himmelin aika / Himmeliのじかん を過ごします。